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拝島日吉神社 – 榊祭りと季節毎の御朱印で知られる昭島市の神社

日吉神社 観光
日吉神社

日吉神社は滋賀県大津市の日吉大社を分霊して建立された神社で、拝島大師のすぐ隣に鎮座します。その歴史は古く、江戸時代初期に建立されたと言われてます。

日吉神社の概要

日吉神社の概要は、次のとおりです。

日吉神社
公式サイト https://hiyoshi-jinja.or.jp/
Twitter @hiyoshi_jinja
@hiyoshijinja

日吉神社は滋賀や横浜、二俣川などにもあるため、拝島日吉神社とも呼ばれます。

御祭神

日吉神社の主祭神は大山咋神、羽山戸命(はやまどのみこと)、香山戸命(かがやまとのみこと)で、地鎮祭や農林殖産、安産、芸能などの除災招福の神さまです。

大山咋神(おおやまくいのかみ)とは、大山に咋(杭)を打つ神という意味で、山の地主神です。大山咋神を主祭神として祀る神社には日吉大社日枝神社などがあります。

総本社

山王総本宮日吉大社(滋賀県大津市)

創建

不詳(江戸時代初期)

例祭

9月第3土曜日と日曜日

御朱印

あり

住所

東京都昭島市拝島町1-10-19

最寄駅

拝島駅

バス停

拝島大師(立川バス)

新編武蔵風土記稿の記述

江戸幕府が編纂した「新編武蔵風土記稿」には、日吉神社が次のように記されています。

日吉山王社同〱西の方にあり、五尺社にて上屋四間四方南向なり、神體木の坐像にて長三寸、前に木の鳥居を建、桂間七尺許、村の鎭守にして、例祭は每年九月十五日なり

出典:『大日本地誌大系 (12) 新編武蔵風土記稿 第六巻』雄山閣

新編武蔵風土記稿に「例祭は每年九月十五日なり」と記述されているので、既に江戸時代には榊祭りが行われていたことがわかります。

御朱印

御朱印とは、神社へ参拝した証として戴く印です。日吉神社では、時期によっては、通常とはデザインが異なる限定御朱印が戴けます。

日吉神社の限定御朱印
時期 限定御朱印
2月 節分
3月
3月~4月 桜(上記とは別種類)
4月~5月
6月 夏越の大祓
9月
10月 イチョウとモミジ

御札所が休みのことがあるので、詳しくは日吉神社のTwitterで確認してください。

榊祭

榊祭(さかきまつり)とは毎年9月の第3土曜日と日曜日に催される日吉神社のお祭りで、250年の歴史があります。

全国でも稀な暁の祭りとして知られ、2日間に渡って夜通し行われます。昭和50年(1975年)に東京都の無形民俗文化財に指定されました。

氏子町内である拝島町を西から順に加美町(かみちょう)、奈賀町(なかちょう)、志茂町(しもちょう)の3町に分けて交代で年番に当たり、その年の祭礼を取り仕切ります。

榊祭

宵宮(本祭の前夜に行われる祭)には、午後7時から屋台の巡行が行われます。

本宮では、高さ5メートル余りの榊を木枠で組み土俵で支えた神輿が深夜0時に日吉神社を出発し、町内をもみ歩きます。明け方に日吉神社に戻り、担ぎ手達が榊を引き倒して、1年を無病息災で過ごせると言われる榊の枝を奪い合います。午後1時から屋台の巡航が行われ、人形の建て上げ、3町の囃子の競演が行われます。

榊祭

榊祭で披露される祭礼囃子は昭和39年(1964年)に昭島市の無形民俗文化財に、屋台は昭和61年(1986年)に昭島市の有形民俗文化財に指定されました。

各町の囃子
祭礼囃子
上宿(加美町) 重松囃子
中宿(奈加町) 神田囃子
下宿(志茂町) 目黒囃子

榊祭りがおこなわれる9月中は、御朱印も榊祭に因んだ期間限定の御朱印になります。御朱印集めをされている方は、この期間中に日吉神社を参拝されることをおすすめします。

榊祭

昭島市指定有形文化財

日吉神社の本殿彫刻は昭島市指定有形文化財に指定されています。他にも昭島市指定有形文化財には次のものがあります。

  • 大日堂
  • 大日堂仁王門
  • 紅林家文書四通
  • 不老軒宇多々作「月廼野露草雙紙」稿本全六冊
  • 龍津寺本堂天井板絵五五面及び杉戸絵一六面
  • 縄文時代初頭の丸底深鉢型土器(上川原遺跡出土)
  • 経塚下遺跡出土遺物一括
  • 日吉神社本殿彫刻並びに拝殿 格天井花鳥画七〇面・板壁絵二面及び幣殿杉戸絵四面
  • 大神古墳出土遺物一括(五点)
  • 中神・熊野神社本殿及び拝殿
  • 山ノ神遺跡出土月待供養結衆板碑
  • 中村家旧蔵文書一括

アクセス

日吉神社へ行くには、拝島駅から徒歩24分(1.9km)かかります。

近くに立川バスのバス停「拝島大師」があります。参道入口の前に着くので、近くて分かりやすく、おすすめの交通手段です。

少し離れていますが、昭島市のコミュニティバス「Aバス」の次のバス停も利用できます。

  • 拝島会館前
  • 拝島会館東
  • 神明神社
  • 栗の沢

距離的には栗の沢が近いですが、バスの本数が少ないうえ、交通量の多い国道16号(新奥多摩街道)を渡らなければいけません。参道とは逆の裏手から入ることになり、道順も分かりにくいです。バス停の方角が日吉神社の北東(鬼門)になるので、参拝には縁起が悪いかも。

土地勘が無い場合、この中では一番遠いですが、拝島会館前で降りることをおすすめします。奥多摩街道沿いをまっすぐ東に行けば参道の入口があるので、分かりやすい道順になります。

駐車場はありませんが、参道に車を止めることができます。ただし、正月や榊祭のときは駐車できません。

日吉神社の他にも、昭島市には次の神社があります。

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Instagram

拝島日吉神社はインスタグラムに公式アカントを開設しています。

参考文献

昭島市 (2022) 指定文化財
学研プラス (2022) 地球の歩き方 J02 東京 多摩地域-高尾・御岳・奥多摩と全30市町村を完全網羅

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